ここ数年、コーヒー業界では、豆の生産地や素材、淹れ方など、工程にとことんこだわる「スペシャルティコーヒー」が注目されています。札幌市内でも自家焙煎のこだわりの豆を提供するコーヒー豆専門店が増え、お店で味わうような本格的なコーヒーを楽しめる家庭用のコーヒーマシンも手に入りやすくなりました。
自宅でゆっくり過ごしたい日や、お客様へのおもてなしに。自宅でおいしいコーヒーを淹れてみたいという方も多いのでは。でもコーヒーショップやカフェに行くと知らない用語がたくさんあって、なんだか気軽に自宅で始めるのは難しそう。
今回は、覚えておくととっても便利な、専門店でよく使われるコーヒー用語をご紹介します。ぜひ「おうちカフェ」のご参考に♪
もくじ
コーヒー豆編

グランクリュ
香りと味わいが素晴らしいと高く評価されている特別な品種。そのポテンシャルを引き出す方法を知るのもコーヒーの楽しみ方のひとつ。
コーヒーチェリー
コーヒー豆となる1~2粒を内包する果実のこと。見た目がサクランボに似ているので、このような名前で呼ばれています。
ブレンド
複数の産地の豆を配合したもの。お店によって味わいが変わるので、特徴や個性の違いを楽しみましょう。
焙煎編

ロースト
コーヒーの生豆を高温で焙煎する作業。「ロースター」は焙煎職人、焙煎機の両方を指します。
カッピング
コーヒーの品質を評価するテイスティングの国際標準法。焙煎時、ポップコーンのようにパチパチと豆の弾ける音がます。この音を「ハゼ」といいます。
豆を挽く
焙煎した豆をミルで粉剤し、粉状にすること。
臼歯
コーヒーミル内に設置されている、焙煎豆を粉砕するための道具。コーヒーの色が澄んでいることを「クリーン」と表現します。
コーヒーの粉
挽いて粉状にした焙煎豆のこと。
粒度(りゅうど)
挽いたコーヒー豆の粒の大きさのこと。度数が大きいものは粗挽き、小さいものは細挽きと呼ばれます。
器具&淹れ方編

抽出器具
コーヒーを抽出するための道具。ドリッパーやサイフォンなど多岐にわたる器具があり、器具によってその抽出方法も味わいもさまざま。
エスプレッソマシンの設定
エスプレッソコーヒーを美味しく淹れる鍵。様々なパラメーターを調整して好みの味を見つけて。
タンパー
エスプレッソマシンのバスケットに、コーヒーの粉を押し込んで平らにならす〈タンピング〉のための道具。
バスケット
エスプレッソマシンのフィルター。
1ショット
エスプレッソ1杯分の量。これを一気に飲む
大気圧/浸透圧抽出
エスプレッソコーヒーなどの高圧蒸気で一気に抽出するものをのぞくコーヒー抽出法の総称。
ケトル
英語では「やかん」の意味ですが、コーヒーの世界では、注ぎ口が白鳥の首のように細長い特別なドリップポットのことを指します。フィルターコーヒーを淹れるのに欠かせないアイテム。
カフェ編

バリスタ
コーヒー豆を香ばしい一杯に仕上げるスペシャリストのこと。
ラテアート
カプチーノなどの表面に泡立てたミルクで模様を描くテクニックのこと。動物やキャラクター、ハート柄など、好みの絵に仕上げてくれるお店も。Instagramなどでは芸術的なラテアートがたくさんアップされていますよね。
取材協力

矢野 一夫さん
ONIYANMA COFFEE&BEER(オニヤンマ コーヒー&ビア)
札幌市中央区南1条西6-21-1 センチュリーヒルズ 1F