「空き家の税金や管理が大変で買取を検討中」「できるだけ早期に高価で買取してもらいたい」
このような空き家の買取に関する悩みを抱えている方はいませんか?
近年では、空き家の管理や活用について問題を抱えているオーナー様が多く、社会問題にもなっています。
本記事では、空き家を高価で買取してもらう5つの方法について解説しているので、上記のような悩みを抱えている方におすすめです。
また、空き家を買取してもらうメリット・デメリットや注意点についてもあわせて解説しています。
ぜひ、本記事を参考にして空き家を高価で買取してもらいましょう。
目次
空き家買取とは?相場は不動産市場価格の5〜8割
空き家買取とは、不動産会社や買取業者に空き家を直接買取してもらうことです。
買主を探す期間が不要なことや、早く空き家を現金化できることが、不動産仲介とは大きく異なります。
しかし、空き家買取が不動産仲介よりも早く現金化できる一方で、相場は不動産市場価格の約5〜8割であることをあらかじめ押さえておきましょう。
国土交通省の「土地総合情報システム」で間取りや構造別の事例や相場が調べられるので、ご自身の空き家がどのくらいで買取してもらえそうか参考にしてみてください。
【メリット】空き家買取をおすすめする5つの理由
空き家買取をおすすめする5つの理由は以下の通りです。
- メリット1 | 仲介手数料が発生しない
- メリット2 | 取り壊さなくても売れる
- メリット3 | すぐに現金化できる
- メリット4 | 不要な家具・家財も無料で処分できる
- メリット5 | 売主責任を負わずに手放せる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット1 | 仲介手数料が発生しない
空き家買取は仲介手数料が発生しないので、不動産仲介よりも諸経費を抑えられます。
仲介手数料は不動産会社が「仲介」で売却した場合に発生するため、業者による直接買取の場合はかかりません。
また、仲介手数料は取引価格に比例して高額になるので、資産価値の高い空き家ほど買取してもらうことで大幅に諸経費を削減できる場合があります。取引価格に対する仲介手数料の上限額は以下の通りです。
取引価格(税抜) | 仲介手数料の上限額(税抜) |
---|---|
200万円以下 | 5% |
200万円〜400万円以下 | 4%+2万円 |
400万円超 | 3%+6万円 |
業者による直接買取にもかかわらず、仲介手数料を請求する不動産会社や買取業者にはくれぐれも注意してください。
メリット2 | 取り壊さなくても売れる
空き家(上物)を取り壊さなくても売れるのは、買取の大きなメリットです。
買取の場合は、不動産会社や買取業者があらかじめ売却利益や仕入原価を考慮して買取価格を決めます。
そのため、空き家を買取してもらう際に所有者が解体費用を負担しないケースも多くあります。
一方で空き家を仲介で売る場合、上物を取り壊して引き渡す「解体更地渡し」を買主から希望されることがあります。
この場合、上物の解体費用は売主である空き家の所有者が負担することになるので、金銭的な負担がかかってしまいます。
メリット3 | すぐに現金化できる
空き家買取は不動産仲介よりも早く現金化できます。
不動産仲介の場合は空き家が現金化される「決済」までに、買主の買付の申し込みや売買契約の締結、金融機関の本審査や金消契約の締結などに1か月〜2か月程度かかります。
一方で業者買取の場合はこれらの一連の手続きにかかる期間が短縮されるので、不動産仲介よりも早く空き家を現金化できます。すぐに現金化する必要がある場合は、空き家買取の方が最適です。
メリット4 | 不要な家具・家財も無料で処分できる
不要な家具や家財も無料で処分してもらえるのは、空き家買取の大きなメリットです。
不動産会社や買取業者は、上物を取り壊すまたはリフォームすることを前提で空き家を買い取ります。そのため、空き家にある不要な家具や家財を取り壊しやリフォームとあわせて処分してくれるケースもあります。
不動産仲介で売却する場合は、買主に空き家を引き渡す日までに残置物はすべて売主(売買契約時に特別な取り決めがない限り)が処分しなければいけません。
ただし、空き家買取でも家電リサイクル法に該当する残置物がある場合は、不動産会社や買取業者からリサイクル料金を徴収される可能性があります。
出典:環境省「家電リサイクル法の概要」
また、空き家を取り壊して更地にすると、固定資産税の軽減特例が適用されなくなり固定資産税が高くなるため、上物がある状態で査定依頼をするようにしましょう。
メリット5 | 売主責任を負わずに手放せる
売主責任を負わずに手放せるのは、空き家買取の大きなメリットです。
業者買取の場合は買い手が不動産のプロであるため、個人である売主の契約不適合責任を免除にしてくれるケースが多くあります。そのため、結果的に空き家の所有者が売主責任を負わずに手放せるということになります。
一方で、不動産仲介で売却した場合、買主からの契約不適合責任を負うのは売主である空き家の所有者です。
ようやく空き家の管理から解放されたのに、引き渡し後に契約不適合責任を負わなければいけないのは売主にとって大きな負担となります。
出典:国土交通省「契約不適合責任について②」
【デメリット】空き家の買取前に知っておきたい注意点
空き家買取のデメリットや注意点
- 不動産仲介よりも売却金額が低い
- 必ず買取してもらえるわけではない
- 悪質な不動産会社や買取業者に注意
空き家買取の相場は不動産市場価格の約5〜8割です。
不動産仲介で3,000万円で売却できる中古戸建があるとすると、買取での売却金額は約1,500〜2,400万円になります。
ただし、空き家の状況によっては不動産会社や買取業者に買取してもらえないこともあるので注意しましょう。
不動産会社や買取業者は、あらかじめ売却利益や仕入原価を考慮して買取価格を決めます。
そのため、空き家の所有者から提示した買取価格の承諾を得られない場合は買取してもらえません。
また資産価値が低く管理費や税金がかさむ空き家の場合でも、無料で差し上げます、または譲りますと所有者がいわない限り、引き取ってくれない不動産会社や買取業者が多いでしょう。
そして、これらのことを逆手にとる悪徳な不動産会社や買取業者には注意が必要です。
早期売却や空き家を早く手放すことを望んでいる所有者に対して、著しく安価な買取価格を提示してくる不動産会社や買取業者もいるので、信頼できる業者へ依頼しましょう。
空き家を高値で買取してもらう4つの方法
空き家を高価で買取してもらう4つの方法は以下の通りです。
- 残置物を撤去する
- 空き家の買取に特化した業者を選ぶ
- 可能な限り修繕しておく
- ハウスクリーニングを利用する
それぞれの方法についてくわしく見ていきましょう。
①残置物を撤去する
残置物を撤去することで、空き家を高価に買取してもらえる可能性があります。
先述の通り、不要な家具や家財を無料で処分してもらえるのは空き家買取の大きなメリットです。
しかし残置物がある場合、不動産会社や買取業者は処分費用を仕入原価に含めます。
ですので、残置物をご自身で撤去できるのであれば処分費用分の仕入原価が浮き、結果的に買取価格の向上につながります。
②空き家の買取に特化した業者を選ぶ
空き家の買取に特化した業者を選ぶことで、空き家を高価に買取してもらえる可能性があります。
空き家の買取に特化している業者は、買取価格以外の仕入原価の調整に慣れているケースが多いです。
そのため、別の空き家に特化していない業者では買取してもらえない、または買取価格が低くなる可能性があります。
SUMiTAS(スミタス)は豊富な買取実績があり、不動産売却査定を活用すれば簡単な入力だけですぐに概算の買取価格を確認できるのでおすすめです。
③可能な限り修繕しておく
空き家に欠陥がある場合は、可能な限り修繕をしておくと高価に買取してもらえる可能性があります。
空き家買取の前に欠陥を修繕すれば必ず高価に買取してもらえるわけではありません。
しかし、あらかじめ欠陥の修繕を計画しておくことで、いくつかの修理業者の見積もりを比較できる、またはスムーズに買取の交渉・調整が進むこともあります。
④ハウスクリーニングサービスを利用する
ハウスクリーニングサービスを利用することで、空き家を高価に買取してもらえる可能性があります。
ですので、ご自身で清掃またはハウスクリーニングサービスを依頼できるのであれば、その分空き家を高く買取してもらえるかもしれません。
空き家の状態がよく、戸建として活用できるのであれば、不動産会社や買取業者の仕入原価にはハウスクリーニング費用が含まれているはずです。
空き家を買い取ってもらう際の流れ
空き家を買い取ってもらう際の流れは以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
手順1 | オンラインで買取の査定依頼をする
まずは、オンラインで空き家の買取査定依頼をします。
所在地や間取り、築年数や延べ床面積などの空き家の情報をもとに近隣類似物件の過去の取引や相場などを考慮して机上査定を実施します。
机上査定結果を確認して具体的に空き家買取の相談をしたい場合は、次の現地査定に進みましょう。
SUMiTAS(スミタス)の不動産売却査定は、「都道府県」「市区町村」「町域」「物件種別」を選択するだけで、空き家の買取査定依頼ができます。
ご自身の空き家の買取査定価格を確認したい人はぜひ試してみてください。
手順2 | 現地査定をしてもらう
現地訪問査定は、机上査定に加えて実際に訪問し、空き家の現地調査をおこないます。
現地で空き家を見る、また所有者の話を直に聴取することでデータだけでは判断できない情報が得られるので、机上査定よりも正確な買取価格が算出可能です。
手順3 | 売却契約をする
算出した売却価格や所有者の希望条件を調整または交渉します。
所有者から売却の承諾が得られると、売買契約に向けての手続きをおこないます。
引き渡し・決済が円滑におこなえるように不動産会社に空き家に関する重要事項をすべて伝える、または売買契約書の内容を十分に確認するようにしましょう。
売買契約時に必要な書類を以下にまとめていますので、参考にしてみてください。
必要書類 | 取得先・方法 |
---|---|
登録済み権利証または登記識別情報 | 不動産取得時、法務局より交付 |
固定資産税納付書/固定資産税評価証明書 | 各地町村税務課 |
印鑑証明書、実印 | 各市町村 |
住民票 | 各市町村 |
身分証明書(運転免許証、健康保険証、パスポートなど) | ー |
実際に必要な書類は不動産会社の担当者に確認しましょう。
手順4 | 引き渡し・決済をする
空き家の引き渡しおよび売却金額の決済をします。
決済日に所有権移転がおこなえるように必要書類をそろえなければいけないので、不動産会社の担当者や司法書士に確認が必要です。
また、所有者は確実に空き家を引き渡せるように、決済日まで資産価値が下がるようなことがないように十分に気をつけて管理しましょう。
不要な空き家は早めに売却しよう
今回は、空き家を高価で買取してもらう5つの方法や、空き家を買取してもらうメリット・デメリットや注意点について解説しました。
空き家を高価で買取してもらうためにはご自身で対応できる作業をおこなうことが大切です。
そして紹介したメリット・デメリットや注意点を確認して空き家買取の相談をしたいと思った場合は、まずSUMiTASの不動産売却査定を試してみてください。
ぜひ、本記事を参考にして空き家を高価で買取してもらいましょう。