マンションのAI査定はどんな物件におすすめ?メリットや注意点もあわせて解説!

マンションAI査定

監修者
吉田 宏
吉田 宏(株式会社SUMiTAS 代表取締役社長)
  • 二級建築施工管理技士
  • 宅地建物取引士
  • 測量士補
  • 賃貸不動産経営管理士

マンションの査定にはさまざまな方法がありますが、「AI査定」に興味がある方も多いのではないでしょうか。

IT化が遅れていると言われていた不動産業界ですが、急速に進化してきた昨今では、AI査定も一般的になってきました。

「自分のマンションを売りに出したら、どのくらいの価格で売れるのか?」
「このエリアでのマンション売却の相場を知りたい」

AI査定は、そのような方の目的に合っている方法です。
今回は、マンションのAI査定がどんなものなのか、どんな物件に適しているのかなど、AI査定について、徹底解説します。

なお、SUMiTAS(スミタス)では、ご自宅で物件データを入力すれば、10秒で査定が完了する「簡単10秒査定」のコーナーをご用意しています。マンション売却にあたって相場価格を知りたい方は、まずは「簡単10秒査定」から始めてみてください。

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マンションのAI査定とは?実際の売買価格との差はあるか?

査定と言えば、現地を訪れて人の目で行うのが当たり前でした。
AI査定が一般的になってきたとはいえ、「信憑性はあるのか?」「デメリットはない?」と不安に感じる方も多いでしょう。

ここでは、AI査定のしくみやメリット、注意点を分かりやすく解説していきます。

AI査定のしくみ

AI査定とは、その名の通り人工知能AIを用いた査定方法です。
利用者からの情報をもとに、過去のデータやインターネット上の類似物件データを比較し、査定額を導き出します。

AI査定をする際には、以下のような情報を入力します。

  • マンションの所在地またはマンション名
  • 専有面積
  • 間取り
  • 階数
  • 方角
  • 築年数

上記データを入力することによって、過去の膨大な取引情報から自動計算を行い、短時間で価格を算出するという仕組みです。

AI査定の特徴・実際の売買価格との差

AI査定の最大の特徴は、「人(不動産会社)を介すことなく査定ができる」ことです。

従来の査定方法では、査定依頼→訪問査定→査定結果の連絡待ち→査定額を比較、と段階的に査定を進める必要がありました。これに対してAI査定は、情報入力するだけですぐに査定額がわかります。

また、不動産査定でAI査定が多く利用されている理由の一つとして、「不動産業者に個人情報が漏れないこと」が挙げられます。

物件情報のみで売却相場がわかるので、売却を検討段階の方や、営業電話を受けたくない方などが売却の第1ステップとして利用することが多いようです。

ただし、AI査定で算出された査定額は、データをもとに計算した「おおよその価格」です。

現地を訪問し、マンションの状態や周辺環境などを調査したうえで、売却価格に近い査定額を算出する訪問査定と比べると、精度は劣り、価格差が出てしまいます。

AI査定活用のポイント!

AI査定を利用する際には、「AI査定の査定額=売却価格」ではない点に留意し、目安や相場を知りたいときに活用することをおすすめします。

マンションをAI査定するメリット

マンションをAI査定するメリットは以下の4つです。

  1. 匿名で利用できる
  2. 査定額がすぐにわかる
  3. 売却以外の目的にも利用できる
  4. 査定額の推移表示や将来的な予測までできる

それぞれ詳しく説明していきましょう。

①匿名で利用できる

一方で、AI査定は匿名かつ無料で利用できるものがほとんどです。そのため、個人情報を入力する必要はなく営業電話がかかってくることもありません。

一般的な一括査定などの査定サービスでは、氏名はもちろん、電話番号などの個人情報の入力を求められるので、不動産会社から営業電話がかかってきます。

まだ売却検討段階の方、不動産会社から営業電話がかかってくるのは避けたい方にとって、匿名で利用できることはメリットと言えます。

ただし、匿名のAI査定であっても、メールアドレスは求められるケースが多いので、全てのサービスで個人情報が不要というわけではない点に注意してください。

なお、SUMiTASの「簡単10秒査定」はメールアドレスの入力も不要です。

個人情報を入力することなく気軽にご利用できます。

マンション査定は匿名でもできるマンション査定は匿名でもできる?メリット・デメリット・注意点を詳しく解説!

②査定額がすぐにわかる

一括査定や机上査定では、金額の提示に1週間以上かかることがほとんどです。

少しでも早く査定額が知りたい方にとって、一週間はとても長く感じるでしょう。

一方でAI査定は、マンションの情報を入力するだけで、すぐに査定結果が算出されます。早いものであれば、秒単位で結果がわかるので、すぐに査定額を知りたい方にとってメリットが大きいと言えます。

また、AI査定は24時間365日査定依頼ができることも、うれしいポイントと言えるでしょう。

③売却以外の目的にも利用できる

不動産会社が関与する従来の査定は、売却を前提として依頼するものです。
それに対して、AI査定は誰でも利用できるので、売却以外の目的でも利用できます。

例えば、離婚時の財産分与や相続時の遺産分割などの理由で、マンションのおおよその売却価格を把握したいときにも利用可能です。

また、将来的にマンションや土地、一戸建て住宅を購入する側になった際、相場観を養うために利用する方法もあります。

このように、不動産売却する方以外も査定をできることは、AI査定のメリットと言えるでしょう。

④査定額の推移表示や将来的な予測までできることもある

AI査定によっては、現在の査定額はもちろん、過去の価格推移のグラフや将来的な予測までできるものもあります。

過去の売却推移と傾向、将来的な予測まで把握できる自動査定を利用すれば、マンションの売り時を考えるにあたって大きなヒントになるでしょう。

AI査定は査定額を知るためだけではなく、売却戦略を考えるツールとして活用できるものがあることもメリットの一つと言えます。

これだけは知っておきたい!マンションをAI査定する注意点

メリットが多くあるAI査定ですが、以下のような注意点もあります。

  1. 入力情報しか査定額に反映されない
  2. 不動産会社探しには活用できない
  3. 買主のニーズまでは想像できない
  4. 売却時には訪問査定が必要

詳しく見ていきましょう。

①入力情報しか査定額に反映されない

データから答えを導き出すことが得意なAI査定は、入力情報に対する結果を出してくれます。

しかし、裏を返せば、提供した情報以外のことは査定額に反映されないということです。

例えば、マンションのデザインや特徴、周辺環境、日当たり、眺望の良さなどは、AI査定で反映されない情報です。そのため、そういった内容も含めて査定する訪問査定と比べて、AI査定は実際の売却価格と差が出る可能性があります。

また、室内の状況や設備の劣化など、マイナスな情報もAI査定では加味されることはありません。その場合は、訪問査定時に査定額が下がってしまうため注意が必要です。

AI査定を行う場合は、訪問査定との査定額に差が出る可能性を想定しておく方が良いでしょう。

②不動産会社探しには活用できない

AI査定はほとんどの場合が匿名になるため、不動産会社とつながることはできません。

複数の不動産会社を比較検討したいのであれば、自分で一社ずつ依頼することになります。

また、売却についての疑問を解決したい場合や、実際に売却へ進めていきたいときにも、自分で信頼できる不動産会社を見つけなければなりません。

③買主のニーズまでは想像できない

人工知能は、実績や過去のデータから答えを出すことが得意です。

しかし、買主のニーズまでは想像することができません。

マンション探しをしている方のなかには「ペットを飼いたい」「眺望がいい部屋に住みたい」など、さまざまな希望を持った方がいます。

マンションが建っているエリアに散歩コースや公園がある場合や、花火が見えるなど眺望も良好な場合は、少々価格が高くても購入希望者が現れる可能性もあります。

しかしAI査定では、そのようなニーズを加味した査定はできません。
エリアの特徴やニーズを含めて査定するのであれば、やはり訪問査定が必要です。

④売却時には訪問査定が必要

マンションを売却するためには、不動産会社と媒介契約を締結し、売却を進めていきます。

AI査定で相場価格を把握したとしても、結局は訪問査定が必要になるのです。

過去のデータや将来的な予測など、AI査定でしか知り得ない情報もありますが、売却をスムーズに進めたいのであれば、始めから不動産会社を通しての机上査定や訪問査定をおすすめします。

AI査定が適しているのはこんなマンション!

最後に、AI査定が適しているマンションについてもお伝えしましょう。

AI査定が適しているのは、以下3つの条件に当てはまるマンションです。

  1. 大規模マンション
  2. 築10年を超えている
  3. リフォームをしていない

詳しく解説していきます。

①大規模マンション

AI査定は、データが多ければ多いほど精度の高い査定額を出すことができます。
そのため、取引事例の多い大規模マンションの場合は、AI査定でも売却価格に近しい査定額を算出できるでしょう。

総戸数が多く、マンション内での取引実例が多いほど精度は高くなります。
反対に、戸数が少ないマンションは周辺の取引実績に影響されるため、精度はあまり期待できません。

②築10年を超えている

築10年を超えたマンションも、同じマンション内で取引事例があるケースが多く、大規模マンションと同様にAIの精度は高くなります。

直近でマンション内に取引実例があれば、さらに精度は高くなるでしょう。

逆に、築年数が浅いマンションは、取引実例はもちろん、売りにすら出されていないことがほとんどです。その場合は、周辺の取引データをもとに査定額が算出されるため、戸数が少ないマンションと同様に精度はあまり期待できません。

③リフォームをしていない

リフォーム前の物件であれば、AI査定が適しています。

リフォーム歴は、マンションの査定額に大きな影響を与えるからです。訪問査定であれば、リフォーム後の状態で専有部分を評価しますが、AI査定ではリフォーム歴は加味できず、査定額にも反映されません。

リフォーム済みの物件は、リフォーム前の物件と比べて査定額が高くでることがほとんどなので、AI査定よりも訪問査定をおすすめします。

そのリフォーム、ちょっと待った!

査定額を少しでも高めるためにリフォームをしておこうと考えるかもしれませんが、査定前のリフォームは必ずしもおすすめできるわけではありません。なぜなら、リフォームに費やしたコスト分がそのまま高く売れるわけではないからです。売却のプロである不動産会社と相談しながら進めるのが良いでしょう

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マンション売却を検討中の方はAI査定を!

マンションの売却を検討し始めたら、まずは「どのくらいで売れるのか」という相場観を知ることが必要です。マンションの売却相場を知るためには、AI査定や机上査定、訪問査定といったさまざまな方法があり、これらのサービスを一まとめに比較ができる一括査定サイトも存在しています。

売却の検討段階であれば、おおよその価格をスピーディーに知ることのできるAI査定から始めてみると良いでしょう。特に過去事例のあるマンションは、AI査定が適しています。

SUMiTAS(スミタス)では、全国の豊富なビッグデータから物件相場を査定する「簡単10秒査定」の利用が可能です。もちろん、机上査定や訪問査定にも対応しているので、段階的に売却を進めていただけます。

ただし、現段階でマンションの売却を積極的に進めていきたい方は、AI査定からではなく、ぜひ直接のご相談をおすすめいたします。

SUMiTASは無理な営業はいたしません。どんなささいなことでもお気軽にご相談ください。

監修者
吉田 宏
吉田 宏(株式会社SUMiTAS 代表取締役社長)
  • 二級建築施工管理技士
  • 宅地建物取引士
  • 測量士補
  • 賃貸不動産経営管理士

愛媛大学在学中に愛媛県で株式会社アート不動産を創業する。現在アート不動産では、アパマンショップ(賃貸)を5店舗、SUMiTAS(売買)を2店舗・管理センターを1店舗、売買店舗を2店舗運営。吉田 宏の詳細プロフィールはこちら