マンションの査定額をシミュレーションする方法は？利用の注意点や訪問査定との違いも解説！

マンションの売却を考えているのなら、まずはシミュレーションで査定額を調べてみるのがおすすめです。
自宅にいながら査定額がわかるので、売却を検討段階の方でも気軽に利用できます。

天池篤哉

本記事ではシミュレーションの仕組みや使い方、訪問査定の違い、注意点などを解説します。マンションの売却を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

マンション査定シミュレーションの仕組み

マンション査定シミュレーションは、物件情報から類似物件を抽出し、過去の取引データを元に“おおよその売却価格”を算出する仕組みです。

参考にする物件や過去データの年数は不動産会社によって異なるため、シミュレーションによって査定額に若干差が出る場合もあります。

シミュレーションでマンションの査定額を調べる流れ

シミュレーションの仕組みがわかったので、この章ではSUMiTAS（スミタス）が提供する『簡単10秒査定』で査定額を調べる流れを見ていきましょう。

STEP1：マンションの情報を確認する

物件情報を入力するにあたって、まずはマンションの情報を確認しましょう。

入力に必要なのは、

• マンションの住所、またはマンション名
• 専有面積
• 築年数
• 方位
• 階数
• 所在階

のすぐに調べられる情報です。専有面積や方角は、登記簿や購入時のパンフレットに記載されています。

STEP2：『簡単10秒査定』にアクセスする

手元に書類を用意したら、『簡単10秒査定』にアクセスします。

上記リンクから直接アクセスすることもできますが、検索エンジンに「スミタス　10秒査定」と入力しても簡単10秒査定のページが出てくるので、ぜひ検索してみてください。

STEP3：マンション情報を入力する

『簡単10秒査定』にアクセスしたら、居住物件を「マンション」に合わせてSTEP1で調べた情報を入力します。
先ほど挙げた項目はすべて必須項目となっているため、漏れがあると査定額は算出できません。必ず全項目を入力してください。

項目の入力後に「想定価格を算出する」をクリックすると、物件から500m範囲・過去2年以内の売買事例を元にした“おおよその売却価格”が表示されます。

シミュレーションと不動産会社が行う訪問査定の違い

査定方法にはシミュレーション以外に、不動産会社が行う訪問査定があります。ここでは、シミュレーションと訪問査定の違いを説明します。

個人情報の入力有無

シミュレーションは匿名利用できるものが多く、個人情報を伝えずとも査定を受けられます。人を介さないので、売却が中止になったときに断る必要もありません。

一方で訪問査定は、名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報の確認が必須で、登記簿謄本や権利証、測量図などの物件情報に関する書類の提出が必要になる場合もあります。

また、査定後に売却を辞めるときや、他の不動産会社と契約することになった場合は、担当者に断る連絡をしなくてはなりません。

査定でわかる価格の信頼度

シミュレーションと訪問査定では、査定額の信頼度が異なります。

シミュレーションでわかるのは、物件情報と過去の取引データのみを元にした“おおよその売却価格”ですが、訪問査定でわかるのは、室内の状態や周辺環境などを加味した、“3か月以内に売れるであろう価格”です。

不動産会社の担当者が実際に物件を訪れて、室内やマンションの共用部分の状態、周辺環境なども調査するため、より売却価格に近い査定額がわかります。

査定の評価項目

シミュレーションでは物件情報と過去の取引データを元に査定額が算出されますが、訪問査定では次のような評価項目を元に、さまざまな観点から物件が調査されます。

• 立地
• 間取り
• 専有部分（室内）の状態
• 住戸位置（日当たりや眺望など）
• 外観や共用部分の状態
• 駐車場の仕様
• 維持管理状況
• 施工会社や管理会社
• 周辺の開発予定情報

マンションでは専有部分だけではなく、共用部分の状態も査定額に大きく影響します。

たとえば共用部分がきれいに管理されていれば査定額が高くなりますが、逆に管理されておらず汚れや劣化が目立つと、査定額が下がる可能性があります。

天池篤哉

評価項目や高額査定の方法をまとめた記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてください。

マンションの査定額をシミュレーションするときの注意点

自宅にいながら査定額を調べられるシミュレーションですが、利用にあたっていくつか知っておきたい注意点もあります。

• わかるのはおおよその売却価格のみ
• 売却に関する相談ができない
• 売却するためには訪問査定を受ける必要がある

それぞれ見ていきましょう。

わかるのはおおよその売却価格のみ

マンションは築年数とともに売り出される物件が増えるので、取引データが充実していることが多く、一戸建てと比べるとシミュレーションの精度が高くなります。

しかしシミュレーションでわかるのは、物件情報と取引データを元にした“おおよその売却価格”なので、“シミュレーション結果＝売却価格”ではありません。

マンションは室内の状態や日当たり、眺望などが住戸によって異なるため、条件によってはシミュレーション結果と訪問査定の査定額で差が出る場合もあります。

天池篤哉

シミュレーションの査定額は、参考程度に考えておきましょう。

データ数が少ないと精度が低くなる可能性がある

類似物件から査定額を算出するシミュレーションは、類似物件が極端に少ないと精度が低くなる点に注意が必要です。

たとえば同じマンションの取引事例が全くなかったり、付近にあるマンションの事例も少なかったりすると、シミュレーション結果と訪問査定の査定額に大きな差が出る可能性があります。

そのため新築から間もないマンションや、郊外や地方にあり事例が少ない可能性があるマンションの査定額を知りたいときには、シミュレーションよりも訪問査定をおすすめします。

売却に関する相談ができない

シミュレーションは査定額を算出するためのツールなので、売却に関する相談はできません。人を介さず気軽に利用できる点が魅力ではありますが、相談ができない点はデメリットと言えます。

天池篤哉

簡易査定の申し込みフォームのように備考欄もないので、「売却時期を相談したい」「資金計画が不安」など売却に疑問や不安を抱えている方は、不動産会社に直接相談しましょう。

売却するためには訪問査定を受ける必要がある

不動産の売り出し価格は売主が自由に決められますが、シミュレーションだけでは売却活動に進むことはできません。必ず訪問査定が必要です。

そのため、すでに売却の意志が固まっている方や、売却期限が迫っている方などは、シミュレーションよりも訪問査定を受けたほうが良いでしょう。

シミュレーションはすぐに利用できますが、訪問査定にはスケジュール調整や査定額の算出までに1～2週間ほどかかります。時間に余裕をもって行動しましょう。

訪問査定を受けるか悩んだときの判断ポイント

シミュレーションは思い立ったらすぐに利用できますが、訪問査定は不動産会社への相談やスケジュール調整、室内の掃除などの準備が必要なので、億劫になってしまうと思います。

売却が検討段階ならば尚更です。では、どのようなときに訪問査定を受ければいいのでしょうか。最後に、訪問査定を受けるか悩んだときの判断ポイントを2つお伝えします。

売却の段階で決める

訪問査定を受けるべきか悩んだときには、売却の段階で考えてみてください。

「本当に売るべきか悩んでいる」「高く売れるのなら売りたい」など売却が検討段階ならば、シミュレーションで十分です。

しかし「住み替えで資金計画を立てたい」「半年以内に売りたい」など売却価格に近い査定額を知りたいのなら、訪問査定を受けることをおすすめします。

売却段階に合わせた査定方法を選択しましょう。

マンションの状態や周辺環境で決める

類似物件の取引事例が少ないマンションは、シミュレーションの精度が下がる可能性があります。そのため、所有するマンションの所在地が郊外や田舎にある場合や、新築したばかりで取引事例がなければ、訪問査定の査定額と差が出る心配があります。

また、都市開発などで査定額が高くなるような要因がある場合も、シミュレーション結果には反映されません。

マンションの状態や周辺環境で、査定額に影響する要因があるときにはシミュレーションよりも訪問査定を受けた方が良いでしょう。

マンションの売却が検討段階の方は、シミュレーションの利用がおすすめ！

物件情報からすぐに査定額がわかるシミュレーションは、マンションの売却にあたってとても便利なツールです。売却を悩んでいる方は、まずはシミュレーションを使って査定額を調べてみると良いでしょう。

天池篤哉

SUMiTAS（スミタス）が提供する『簡単10秒査定』は、すぐにわかる物件情報を入力するだけで瞬時に査定額が算出されます。名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力することなく匿名利用が可能なので、ぜひご活用ください。