土地の査定額をシミュレーション!訪問査定との違いや利用の注意点は?

土地の査定額をシミュレーション!訪問査定との違いや利用の注意点は?

監修者
天池 篤哉
天池 篤哉(株式会社SUMiTAS 取締役)
  • 宅地建物取引士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士

土地の査定額をすぐに知りたいときには、シミュレーションの利用が便利です。住所や面積などを入力するだけで、自宅にいながらすぐに“おおよその査定額”を知ることができます

しかし、シミュレーションはデータ情報のみで行う簡易査定なので、万能ではありません。他にも、利用にあたって知っておきたい注意点がいくつかあります。

そこで本記事では、土地査定シミュレーションの仕組みをはじめ、利用の流れや不動産会社が行う査定との違いを説明します。シミュレーションの利用が適している場面もお伝えしますので、土地の売却を検討中の方は参考にしてください。

土地査定シミュレーションの仕組み

冒頭でも説明したように、土地査定シミュレーションは住所や面積などの土地情報を入力するだけで、すぐに“おおよその査定額”がわかるシステムです。

シミュレーションとひとくちに言ってもさまざまな種類があり、過去の取引データをもとに査定額を算出するものもあれば、人工知能(AI)を用いたものもあります。

ただ、どちらの方法も査定額を算出するベースは過去の取引情報なので、査定額は同じくらいになります。

シミュレーションで土地の査定額を調べる流れ

土地査定シミュレーションの仕組みがわかったので、ここではSUMiTAS(スミタス)が提供する「簡単10秒査定を使って、実際に土地の査定額をシミュレーションする流れを見ていきましょう。

登記簿などで土地情報を確認する
「簡単10秒査定」にアクセスする
STEP3:土地情報を入力する

STEP1:登記簿などで土地情報を確認する

まずは住所や面積などの土地情報を調べます。正確な土地面積がわからないときには、次のいずれかの方法で調べましょう。

なお、登記情報提供サービスを利用するためには登録が必要で、住所ではなく地番(土地一筆ごとに振り分けられている登記上の番号)の入力が求められます。売却する土地の地番がわからない方は、固定資産税の納税通知書などで確認してみてください。

STEP2:「簡単10秒査定」にアクセスする

土地情報を確認したら、「簡単10秒査定」にアクセスします。上記リンクから直接アクセスすることもできますが、検索エンジンに「スミタス 10秒査定」と入力しても簡単10秒査定のページが出てきます。

STEP3:土地情報を入力する

簡単10秒査定」ページの居住物件のプルダウンメニューをクリックしたら情報入力画面が出てきますので、先ほど調べた情報を入力していきましょう。

デフォルトの入力画面はマンション査定になっているため、土地のタブをクリックして土地情報の画面に切り替えてから入力してください。

ここで入力するのは、

  • 住所
  • 土地面積(㎡)

の2つのみで、個人情報の入力は必要ありません。

入力後に「想定価格を算出する」のボタンをクリックすると、瞬時に土地のおおよその査定額が算出されます。土地情報さえ調べればすぐに査定結果がわかるのが、シミュレーションの大きな魅力です。

シミュレーションと不動産会社の土地査定の違い

土地査定にはシミュレーションのほか、不動産会社で直接依頼する査定方法があります。両者には次のような違いがあり、目的に応じて使い分けるのがポイントです。

  • 個人情報の入力有無
  • 査定でわかる価格の信頼度
  • 査定の評価項目

それぞれ見ていきましょう。

個人情報の入力有無

土地査定シミュレーションは匿名利用できるものが多く、「簡単10秒査定」も名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力する必要はありません。

しつこい営業の心配がない簡単10秒査定!(土地査定シミュレーション)

利用したことで個人情報が漏れてしまったり、不動産会社から連絡がきたりすることはないので、気軽に利用できます。しかし不動産会社で直接査定を受けるときには、個人情報の入力は必須です。査定後には進捗状況の確認などで、連絡が入ることもあるでしょう。

査定でわかる価格の信頼度

土地査定シミュレーションでわかるのは、データのみを参考にした“おおよその査定額”です。そのため訪問査定を受けた結果、シミュレーションの査定額と差が出てしまうことは珍しくありません。

シミュレーションで知った査定額は参考程度にとどめておき、売却価格により近い査定額を知りたいときには訪問査定を受けましょう。

査定の評価項目

前述のように、土地査定シミュレーションでは過去の取引データから査定額を算出するため、評価されるのは土地情報のみです。それに対して訪問査定では、過去の取引データに加えて次のような項目も評価されます。

  • 利便性(駅や周辺施設へのアクセスの良さ)
  • 周辺環境(街路の整備、日照、騒音、眺望など)
  • 土地の状態(形状、接面道路の幅や高低差など)

土地の周辺環境なども調査するため、売却価格に近い査定額がわかるでしょう。

シミュレーションを利用するときの注意点

冒頭でもお伝えしたように、シミュレーションは自宅にいながら査定額を知れる手軽さが魅力です。しかし簡易的なものであるがゆえに、次のような注意点もあります。

  • 土地の状態や周辺環境が考慮されない
  • 売却するのなら訪問査定が必要

それぞれ詳しく説明します。

土地の状態や周辺環境が考慮されない

繰り返しにはなりますが、土地査定シミュレーションでは土地の状態や周辺環境が一切考慮されません。形状や日照が違ったとしても、地価が同じ地域で面積も同じであれば査定額も同じになります。

たとえば、隣り合う面積が同じ土地の査定額をシミュレーションした場合、需要が低い旗状地(はたざおち)と、需要が高い長方形の土地の査定額は同じになるでしょう。

しかし土地の状態も評価する訪問査定を受けると、当然ながら需要の高い後者のほうが査定額は高くなります。

土地の状態や周辺環境は査定額や売却価格に大きく影響するため、その部分が加味されないのはシミュレーションの大きなデメリットです。シミュレーションは簡易的なものであることを念頭に利用しましょう。

売却するのなら訪問査定が必要

シミュレーションをしただけでは、土地を売却することはできません。売却活動を行うためには、不動産会社による訪問査定が必要です。売り出し価格は売主が自由に決められますが、それでも訪問査定を受けてからの売却活動になる点は覚えておきましょう。

シミュレーションの利用が適している場面

前章の説明で、シミュレーションが簡易的なものだとおわかりいただけたと思います。では、シミュレーションはどのような場面で利用すればいいのでしょうか。最後にシミュレーションの利用が適している場面を説明します。

売却をするかしないか悩んでいるとき

土地の売却を考えている方の中には「高く売れるのなら売却したい」「損失が出るか出ないかで考えたい」という方も多いと思います。もし売却を悩んでいるのなら、判断材料のひとつとしてシミュレーションを使ってみるのがおすすめです。

シミュレーションではおおよその坪単価もわかるので、周辺地域の土地が今どのくらいの価格で取引きされているのか、市場相場を知ることもできます。売却を悩んでいるときに、まずはシミュレーションを利用してみてください。

資金計画を考えたいとき

土地の売却金を新居購入や事業、教育、結婚などの何かしらの資金にする場合は、売却価格が資金計画に影響します。資金計画をどのように考えるのか、その第一歩としてシミュレーションで査定額を知っておくと良いでしょう。

ただし、詳細な資金計画やマネープランを考えるのなら、より売却価格に近い査定額がわかる訪問査定を受けることをおすすめします。

シミュレーションでわかるのはあくまで参考価格!詳細価格を知りたいのなら訪問査定の依頼を!

土地査定シミュレーションを利用すれば、土地情報を入力するだけですぐに査定結果がわかります。売却するか悩んでいるときや、資金計画で査定額を知りたいときにうってつけのシステムです。

しかしシミュレーションでわかるのは、情報をもとにした簡易的な価格なので必ずしも査定額で売却できるわけではありません。売却価格に近い査定額を知りたいのであれば、訪問査定を受けたほうが良いでしょう。

ご自身の状況から、どちらの利用が適しているのか考えてみてください。本記事でも紹介したSUMiTAS(スミタス)が提供する「簡単10秒査定」は、匿名利用が可能で、土地情報の入力のみですぐにおおよその査定額がわかります。おおよその査定額を知りたい際にはぜひ、ご活用ください。

匿名の簡単10秒査定は下記のフォームからもご利用可能です。

監修者
天池 篤哉
天池 篤哉(株式会社SUMiTAS 取締役)
  • 宅地建物取引士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士

2005年から不動産賃貸仲介営業で不動産業のキャリアをスタート。
物件マニアで、『従事している期間毎日10件内見する』という裏目標を立て、6年間実施。札幌市内の賃貸物件約18,000件を内見した。
天池 篤哉の詳細プロフィールはこちら