「家を売りたいけど、いくらで売れるんだろう」「高く売れるなら、住み替えようかな」など、住まいの査定額を知りたいと思ったときに便利なのが、家査定シミュレーションです。不動産会社へ足を運ばずとも査定を受けられるので、売却を検討段階の方も気軽に利用できます。
本記事では
- シミュレーションの使い方
- 査定額を左右するポイント
- メリット
- 注意点
など、シミュレーションを利用する前に知っておきたい情報をお伝えします。ぜひ参考にしてください。
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- 物件情報と過去の取引データを基に簡易的な査定額を算出する仕組み
- メリットは即時結果がわかることや匿名利用可能な点だが、実際の売却には訪問査定が必要
- 査定額は築年数や土地条件、取引データ量に影響され、参考程度に活用するのが望ましい
目次
家の査定シミュレーションの仕組み
シミュレーションの使い方を説明する前に、まずは仕組みを説明します。家査定シミュレーションは、物件の住所や面積、築年数などの物件情報を元に、類似物件の過去取引データから簡易的に査定額を算出する仕組みです。
SUMiTAS(スミタス)が提供する『簡単10秒査定』では、物件から500m範囲・過去2年以内の売買事例を参考に、査定額を算出しています。どのシミュレーションも仕組みはだいたい同じですが、参考にする物件や過去の取引データ数などが異なるため、査定額に若干差が出ることもあります。
最近では人工知能AIを用いたツールも増えてきているので、いろいろなツールを試してみると良いでしょう。
シミュレーションで家の査定額を調べる流れ
シミュレーションの仕組みを説明したので、この章ではSUMiTAS(スミタス)が提供する『簡単10秒査定』で査定額を調べる流れを説明します。物件情報の調べ方なども説明しますので、ぜひ参考にしてください。
STEP1:登記簿などで情報を確認する
家査定シミュレーションを利用するために必要な情報は、
- 住所
- 土地面積
- 建物面積
- 構造
- 築年数
の5つのみです。
土地面積や建物面積は意外と忘れていることが多いので、正確な情報を入力するためにも、登記簿や確認済証、売買契約書、家の図面などを一度確認してみてください。
面積を記した書類が手元にない場合は、「登記情報提供サービス」での閲覧や、法務局で登記簿を取得するなどして面積を調べましょう。
なお、登記情報提供サービスの利用には登録が必要で、住所ではなく地番(土地一筆ごとに振り分けられている登記上の番号)の入力が求められます。地番がわからない方は、固定資産税の納税通知書などで確認してみてください。
STEP2:「簡単10秒査定」にアクセスする
家の情報を確認したら、『簡単10秒査定』にアクセスします。
上記リンクから直接アクセスすることもできますが、検索エンジンに「スミタス 10秒査定」と入力しても簡単10秒査定のページが出てくるので、ぜひ検索してみてください。
STEP3:家に関する情報を入力する
『簡単10秒査定』にアクセスしたら居住物件の「戸建て」をクリックして、STEP1で調べた情報を入力します。項目を全て入力して「想定価格を算出する」をクリックすると、瞬時に査定額が表示されます。
なお、先ほど挙げた項目は全て入力必須となっているため、抜けがあると査定が算出できません。必ず全項目を入力してください。
シミュレーションの中には物件情報に加えて個人情報の入力が必要なものもありますが、『簡単10秒査定』は匿名利用が可能です。
名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力することなく利用できるので、家族や近所の人に知られたり、営業電話がかかってきたりする心配もありません。安心して使える便利なツールなので、ぜひご活用ください。
シミュレーションツールで家の査定額を左右するポイント
家査定シミュレーションでは、物件情報と過去の取引データを元に査定額を算出しますが、どのような部分が査定額に反映されるのでしょうか。
ここでは、家の査定額を左右するポイントを説明します。
建物の築年数
一戸建ての売却において、建物の築年数は査定額を大きく左右するポイントです。築5年以内の築浅物件ならば高い査定額になりますが、築5年を経過するごとに査定額は20~30%ずつ下がる傾向があります。
木造一戸建て住宅の場合、価格の下落は建物の価値がほぼなくなる築20年あたりで落ち着きますが、そのときの査定額は土地価格で決まる場合がほとんどです。
一戸建ての査定額は、築年数が大きく影響すると覚えておいてください。
土地の面積、坪単価
一戸建ての査定額は、土地面積や土地の坪単価によっても大きく変わります。面積が広く坪単価が高い土地ならば査定額も高くなりますが、面積が狭く坪単価が低い土地は査定額も低くなるでしょう。
築20年までの物件ならば、物件価格と土地価格を合わせた査定額になりますが、築20年を過ぎると“土地価格=査定額”になる場合が多いので、土地の条件がとても重要になります。
一戸建ての査定において、土地価格を決める面積と坪単価が査定額を大きく左右することを覚えておきましょう。
類似物件の取引データ
家査定シミュレーションでは、類似物件の取引データの多さがシミュレーションの精度に影響します。
類似物件の新しい取引データが多ければ査定の精度が高くなり、逆に取引データが古かったり少なかったりすると精度は低くなるでしょう。
たとえば都心や住宅街などで取引データが多い場所と、田舎や地方などで取引データが少ない場所とでは、シミュレーションの精度に差が出る場合があります。
全く同じ物件が1つとしてない一戸建てでは、取引データの少なさがシミュレーションの精度に影響する点を納得のうえで利用してください。
シミュレーションで家を査定するメリット
家査定シミュレーションを利用するメリットは、次の3つです。
- すぐに査定結果がわかる
- 売却を検討段階でも気軽に利用できる
- ツールによっては匿名利用ができる
それぞれ説明します。
すぐに査定結果がわかる
不動産会社で行う簡易査定は数時間〜1日程度、訪問査定は1〜2週間ほど時間がかかりますが、シミュレーションはその場ですぐに査定額がわかる点がメリットです。
入力項目もすぐに調べられるものばかりなので、思い立ったときに利用できます。
売却を検討段階でも気軽に利用できる
不動産会社に依頼する簡易査定や訪問査定は、査定にあたって物件情報の聞き取りなどを電話または店舗で行います。手間と時間がかかるため、売却を検討段階の方は少し面倒に感じてしまうかもしれません。
その点シミュレーションは人を介さず受けられるので、連絡や断ることを考えず、売却を検討段階の方も気軽に利用できる点がメリットです。
ツールによっては匿名利用ができる
シミュレーションの中には、名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力せず匿名利用できるものもあります。匿名利用ができるシミュレーションは、個人情報が不動産会社に伝わらず、電話がかかってこない点がメリットです。
SUMiTAS(スミタス)が提供する『簡単10秒査定』も匿名利用ができますので、ぜひご活用ください。
シミュレーションで家を査定するときの注意点
シミュレーションにはさまざまなメリットがある一方で、利用にあたって知っておきたい注意点もあります。
- おおよその売却価格しかわからない
- 売却するためには訪問査定が必要になる
- ツールによっては個人情報の入力を求められる
それぞれ見ていきましょう。
おおよその売却価格しかわからない
シミュレーションでわかる査定額は、物件情報と過去の取引データのみを参考にした“おおよその売却価格”です。とくに一戸建ては全く同じ状態・条件の家が存在しないため、マンションよりも精度が下がる傾向があります。
室内の状態や周辺環境などを加味した、“3か月以内に売れるであろう価格”が知りたいときには、訪問査定を受けましょう。
売却するためには訪問査定が必要になる
売却活動を始めるときには、必ず訪問査定を受けなくてはなりません。
シミュレーションは自宅で利用できる点が魅力ですが、売却に向けて本格的に行動を始めるのなら、不動産会社の担当者と査定や契約についての話し合いが必須です。
シミュレーションだけでは家を売却できないことを覚えておきましょう。
ツールによっては個人情報の入力を求められる
シミュレーションの中には名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報の入力が必要なものもあり、その場合はシミュレーション利用後に不動産会社から連絡が入る可能性があります。
連絡をしてほしくない方は、匿名利用ができるシミュレーションを利用しましょう。
査定結果がすぐにわかるシミュレーションは、家の売却を検討段階の方におすすめ!
簡単な物件情報を入力するだけで利用できるシミュレーションは、売却を検討段階の方にとって気軽に使える便利なツールです。
査定額を調べるほか、一戸建て売却の市場相場を調べるためにも使えます。
しかしシミュレーションでわかるのは“おおよその売却価格”なので、一軒ごとに家の状態・条件が大きく異なる一戸建ては、訪問査定の査定額と差が出てしまうことも少なくありません。
そのためシミュレーションで調べる査定額は、参考程度に留めておきましょう。「まずはおおよその売却価格が知りたい」「相場を知りたい」という方にはシミュレーションが適していますので、ぜひSUMiTAS(スミタス)が提供する『簡単10秒査定』をご活用ください。